そもそも近視とはどのような状態なのでしょうか?

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近視は、読み書きを生活の中心にすえた、近くを見ることが多い、現代社会に特有のもので、特に日本人は欧米に比べて多いといわれています。逆に、遊牧民など、近くを見ることの少ない人々は近視になりません。

原因としては、近くを見ることが多いため、チン小帯・毛様体が緊張状態になり、ピントが近くに合った状態が徐々に固定されていくと推測されていますが、現段階では、科学的に明確な根拠はありません。

また、両親が近視の場合、子供が近視になる確率が高くなります。つまり近視にも遺伝的要素があるようです。

近視が進むのは学童期が主となっています。この時期は骨格の成長とともに目の大きさも変化し、屈折値も影響を受けやすいためです。この時期に見られる近視は、いわゆる仮性近視と呼ばれるものが多いですが、無理をして近くを見続けると真性近視になってしまいます。3歳児検診で視力測定が義務づけられているのは、斜視や弱視を早期に発見して治療に結びつけるためです。

近くを見る時には、毛様体が緊張して、水晶体を厚くします。

長時間近くを見続けると、毛様体の緊張が解けにくくなり、水晶体を元の薄さに戻せなくなります。そのため、遠くを見た際に焦点が網膜に合わなくなってしまいます。

このような状態にある近視のことを仮性近視といいます。詳しくは後述しますが、仮性近視は、毛様体の緊張を解いてやることにより直ることがあります。

近視を矯正するには、レンズで光の流れを調節し、焦点を網膜に合わせます。

レンズ視力を矯正した後、さらに、近くを見続けると焦点の位置がさらに前に行ってしまいます。この繰り返しで、どんどん近視が進んでゆくと考えられています。

仮性近視と真性近視

仮性近視(主に18歳ごろまで)
機能的原因によって起こる近視のこと。毛様体の過度な緊張によって引き起こされることもある。この場合は、点眼治療などで、毛様体の緊張状態を取り除くことにより治ることがある。視力回復センターなどで、視力が回復するのは主に仮性近視の場合です。
真性近視(主に20歳以降)
構造的原因によって起こる近視のこと。角膜のカーブが正常よりも強い「屈折性近視」や眼軸が長いために起こる「軸性近視」など、目の構造的な問題で網膜の手前で焦点を結んでしまうことにより起こる近視です。背を縮めることができないように、目薬などでは眼の構造を変えることはできないため、眼鏡・コンタクトレンズを着用して矯正する。

※ レーシックは角膜をレーザーで削り、構造的原因を排除する治療法です。

仮性近視は水晶体の調節力の多きい学童期に多く見られ、20歳以下であれば治療可能なことが多々あります。しかし、仮性近視を放置すると真性近視へと進行してしまいます。

近視にならないために、毛様体に負担をかけない

カメラでいうピントを合わせる働きをしているのが目の中の水晶体とそれを支えている毛様体です。近くを見続けることによって、毛様筋は緊張し、水晶体は厚く膨らんだままの状態になります。この状態が近視で、目に大きな負担となっています。特に、勉強や読書、デスクワーク等の近方視が、目に負担をかける原因です。

『近くを見た後は、遠くを見て眼を休めなさい。』という言葉をよく聞くと思います。これは、遠方視が毛様体の緊張を解くことに繋がるためです。

視力が悪くなって得をすることはありません。生活習慣を少し改善するだけで、視力の低下を防げることがあります。できるだけ、眼に優しい生活を送るよう心がけることが大切です。